ペット可といえど猫可の物件は少ない。大の猫好きニャ王は、近所の猫に、我慢出来ずに自分のおにぎりをやり
猫に餌をやらないでください
管理人
二日後には掲示板に連絡事項。お昼休みは公園猫と友達に。気付けばもれなくオジサンが付いてきた。静かに独り飯を、と鳩と友達になるが、翌日、数が増えすぎた。『いつか猫ちゃんと一緒に住みたい!』ささやかな夢を抱く。
ある夜中、「直ぐに家出られるか?うちのスコップ持って表出てて。」夜中にスコップ??とにかく急いで私は外に。そのまま車に乗せられ、知らない景色を走る。真っ暗な中に鳥居?!しかも夜中にスコップ…ニャ王は穴を掘り始め、「お前も掘れ!」えー!!暗いし丑三つ時だしー!!!ヤバい…
仕事の帰り、駐車場の自動販売機の横の溝に、車にひかれたであろう猫が。このまま誰にも気付かれず、独り旅立つのは可哀想だと。お線香を供え静かに合掌。
呑気な二人は焦ることなく、間取り好きか!?愛読書か!?物件情報誌はその程度。ところが急に引っ越し決定!!猫可!!
さ〜て新居のインテリアも探さなきゃ♪買い物に出ようと車をしばらく走らせ、二人とも固まった。
そこはあの神社。猫ちゃんはわかっていたのか。ここなら時々逢えると。
ほんの何時間か、一緒にいただけなのに。
二人から出たのは「ありがとう。」だった。
スコップは柄が黄色の家庭用。二度程地面に突き刺すが、折れ曲がり使用不可。犬なのか?!ニャ王の素手掘り。何かした…ライターの炎が暗闇に一つ…通報される…と思っていたとは、口に出せずにいるのであった。