ニャ王は『アニメ好き』である。しかし、『オタク』ではない。
「その知識、どこかに発揮しませんか?」
小さい、奥の深〜い引き出しを、沢山持っているタイプなのである。
私は元々、マンガや雑誌は見なかったのだが、『DVD』という画期的なものがあることに、ニャ王は気付いてしまったのである。
いつしか、『北斗の拳』も第一話から見ることとなり、見終える頃には、涙している私がいたのである。
「これって、リアルタイムじゃなかったやろ?!」
良いものは、世代を超えても、『素晴らしい作品』なのだそうだ。
海外留学から一時帰国(のはずだった)したジャギとケン。
「ナルトって流行ってる?むこうの子供が、
カゲブンシンノジュツ
って言いよった。」ジャギの一言が、ニャ王の心に、火をつけてしまったのである。
『ナルト』の第一話から上映開始!
良くも悪くも、DVDにして8巻(枚)しか、我が家にはまだ無かったのが、救いだったであろう。
ジャギは、ニャ王に似たところがある。
しばらく我が家で生活した後、山に戻ってしばらくした時の事である。
「ナルト、テレビ(放送中)まで追いついたよ。」
血は争えないのである。
ドップリ何かにはまるタイプには、見受けられないケンなのであるが、ひょんな事から、
『サムライチャンプルー』を見ることになったのである。
内容、楽曲共に、我が家では絶賛!していたのだが・・・
音楽好きのケンの心を、掴むこととなるのである。
昔の作品、今もまだ続いている作品、どれをとってみても、
人の為に出来ること。
共に生きること。
生きることの意味。
あついテーマが描かれた作品なのである。
そしてその様子を伺いながら、
“はいはい。また、テレビなんでしょ。わかりましたよぉ。”
“よっこらせ。”
テーブルに上がり、
“ファサ〜”
一旦、私やニャ王の顔の前に、お尻を向けて立ち止まる、抹茶の姿があるのである。
一家団欒。
ここにジャギの姿もあれば・・・
ニャ王も口には出さないが、思っていることは伝わってくるのである。