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「誕生日おめでとう〜♪」
今日は、ケンの誕生日である。
「今日は定時で帰れるから、ケーキ屋さんに行こう!」
仕事の合間に、そう連絡があったのである。
ニャ王は、人が喜んでくれることが、大好きである。
『サプライズ好き』なのである。
ある意味、私の人生もサプライズ?!
山から、お腹いっぱいで帰ってきたケンではあったが、
ケーキにろうそくを灯し、ニャ王の歌声を耳にしながら、
誕生日を迎える事になったのである。
夜中にケーキ。
着々と、ケンの『巨大化計画』進行中!?なのである。
不思議な事に、食いしん坊の抹茶なのだが、
『チョコレート』は苦手である。
法事とニャ王の仕事の現場により、和菓子に縁があったのだが、
おはぎの『あん』だけ。とか、栗饅頭の『かわ』だけを、
好んで食したのである。
『アメリカン』といえど、『和』なのである。
唯一、ケーキ屋さんの袋は別格!
オシャレな洋風の袋に、そそくさと入ってくつろぐ抹茶。
「ボクの時は、白いクリームのケーキね!!」
とでも、言いたげなのである。
午前4:00
今朝も私の早起きに、抹茶が付き合ってくれているのである。
ケンを起こして、お見送り。
まではしてくれるのだが、ニャ王に関しては、
『家政婦は見た』状態なのである。
朝晩、めっきり冷え込んできたが、私とのお留守番隊の任務。
抹茶には、心地よ〜い時間のようである。
日だまりの中、たたんだケーキ屋さんの袋にお腹をのせ、眠りにつく。
“美味しいケーキが食べられますように♪”
夢でも見ているのであろうか。と、
私の願望を、抹茶の寝姿に重ねながら、ホンワカと『今日』が始まるのである。