午前5時。
ケンが昨夜、山に帰還したため、ニャ王のお弁当はないのである。
が、一時間多く眠れたのだが、眠い・・・
ニャ王を送り、帰ってきて洗濯。
抹茶は、すでにお休み中なのである。
ケン用にカバーを掛け替えた(ニャ王のケツ圧で破れていた)座布団が、
最近の抹茶の、定位置となっているのである。
「座布団猫。ザブ猫?!抹茶君は、ザブ猫やんね〜。その柄、よ〜似合ってるやんね〜。」
「・・・・」
目さえ開かず、無視である。
♪〜♪♪♪〜♪〜
私のそば(有り得ない距離)に座り、
私の顔を“ジ〜〜〜!”っと見ているのである。
「ん?どした?まさか、まだピッ!(エアコン)しろって?」
見つめたまま動かない。
「あ・・・ありがと。お兄ちゃんの仕事ズボンもあるから、早く干せってやろ。」
洗濯機の終了音。
私が帰ってきても起きないが、洗濯機の音には敏感である。
「何か他に、『芸』と呼べるものがな〜。」
と言っている私を後目に、
抹茶の
『本日の業務終了』
私に背を向け、また眠りにつくのである。
しかし、主婦業って・・・
旦那さんは、仕事が休みの日は『お休み』だが、
家事に休みはない。
私のように、手抜きしているやつが、言うことではないのだが、
「ママン(ニャ王母)もおかん(よめ母)も仕事しててやもんな・・・」
と、比べられると、とても恥ずかしくなるのである。
よめ『業務終了』とはいかない、一日が始まるのである。