時折、思い出し笑いをするニャ王。
たいてい抹茶ときなこの事なのだが、声が出たときは要注意である。
ニ:「よめちゃんも、更年期ってなるんやろか。」
よ:「この性格やもんな〜。なるやろ〜。その時は、宜しくね〜。ケケケっ!」
ニ:「グフッ!」
よ:「なんだ?!あれ??(これが)更年期やった!?いつもと一緒やったから、わからんかった!ってや!?」
ニ:「あれ?!声、漏れた?!ちょっとパンチきいてるか!?ぐらいでわからんかった!ってね。ギャハハハ!」
そんなバカな会話をしながら、いつものように山に向かっていたのである。
玄関を開けると、父が履かないはずのスニーカーがある。
いつもなら開いているはずのカーテンが、まだ閉められたままなのである。
よ:(まさかお父さん、まだ寝てたりせんよね・・・)
いつものように、まず、お仏壇に手を合わせコタツに入ると、
よ:「え゛ーーー!!!なんかおる〜〜〜!!!」
ニ:「どうした??」
よ:「何でなんも連絡してこんかね!!!」
ニ:「何しよん!?連絡してこいよ!!!」
コタツに居るはずのない海外留学中の『ケン』が寝ていたのである。
ケ:「でへっ。」
ニ:「でへじゃない!」
突然の一時帰国に、ニャ王と私は驚いたのである。
ケ:「父ちゃんから、ばあちゃんあと3日も保たん・・・ってメールきたから・・・」
ニ:「会うてきたか?」
ケ:「昨日、病院行ってきた。」
よ:「で、ケンが見てどうやった?」
ケ:「元気にしゃべってた。」
よ:「そうやろ。人の命がいつまでって、誰が決められる?自分で見たそれが答え。言うとくけど、年末からあと一週間保たん。2月入ってからは、あと3日保たんって聞かされてるからね。」
ニャ王と私が口を酸っぱくして言い続けている、
「連絡しろよ!」の意味が、まだ一方的な突然の
『いついつ何時着の飛行機』『これ頼みます』とだけだと考えているから、今回のような事になるのである。
世の中に溢れる情報。
『嘘』か『真』か。
伝える側も誇張していない真実を伝えなければいけない。
受け取る側は、判断する力を惜しんではいけない。
そう思う、突然の出来事なのである。