昨夜はいい月夜だった。
いつもは夕方散歩か、車の下で涼んで、暗くなって来たら帰宅するにゃあにゃあが、夕方帰ってきて「ニャーニャーニャーニャーニャーニャー…」家じゅうのみんなに言って回っていた。
外で遊ぼうと言っているのだと思って「待っててね」と言ってそのままにしておいた。
7時すぎに暗くなってから出かけたのは見えたが、いつもの車の下だと思っていた。
が、いない。
9時近くなっても帰って来ない。
こんなことは去年末の王子様探しの旅に出た時以来。
すぐダンナが、去年にゃあにゃあが王子様を連れ込んでいた辺りまでを探して歩いたが出て来なかった。
ちょこちょこと外をのぞいては声をかけ、いよいよ9時を過ぎ、幼児の就寝時間にしては決して早くない時間になったので、子供達を寝かしつけなきゃ、とあちこち明かりを消した。
離れの勝手口と母屋の玄関をにゃあにゃあの幅だけ開けて「もう寝るよ〜!早く帰っておいで〜!」と外に言ってみて、ふと明るいことに気付いた。
上をみるといい月だった。
満月ではなさそうだなあ……なんてなんとなく思ったその時、私の頭に「猫集会」という言葉が降って来た。
「猫集会!」
間違いない!
猫集会に行ってるんだ!
夕方のニャーニャーニャーニャーは「猫集会行くよ」と言ってたんだ!
そしてなぜか、猫集会は9時か10時には終わるから、10時か11時には帰って来る、という根拠のない確信を持った私は安心して部屋へ戻った。
子供達が寝たかな〜?って頃、多分9時半過ぎに勝手口がガタン!
「ニャー!」
おかえり。
ちなみにちゃんと母屋でテレビ見てたダンナに先に「ニャー!」と言ってから離れに帰って来ました。