今、お話しできること | 福のMY ROOM - ペットストリート

ニャーニョママさん、御心配ありがとうございます。

ハチ君は　いたって元気にしています。

実は話せば長いことになりますが・・・とても悲しいお話ですが　

その何倍も素敵なお話なので　ちょっと聞いていただきたいと思います。


息子が結婚したお話をいたしました。

5月5日に入籍をしました。

でも、その前の4月21日にウエディング姿で小さい小さい結婚式を挙げたのです。

お嫁さんのお父様が3年前に　癌の宣告を受けました。

余命半年と言われたそうですが、3年経ちました。

4月の中旬まで、自宅療養で過ごされていましたが、とうとう入院されました。


それで、すでに結婚を決めていた2人は急遽、貸衣装合わせに行き、次の週に

両家の家族だけが揃って　病室でミニミニ結婚式を挙げたのでした。


私はその日が御両親との初対面でした。

最初は、衰えた姿を見せたくないと思いなら、御家族だけで写真を撮ればいいと

思っていました。

しかし、私もお招きいただいたのです。

お父様は　黒いフォーマルの上着とホワイトタイを締めて、ベッドから半身起こして

待っていてくださいました。

それだけでもう胸が熱くなりました。


お母様の用意して下さったケーキをカットして、妹さんが小さな音でウエディングマーチを

流してくださいました。

新婦からの親への感謝の言葉、お父様からの二人への激励の言葉。

どんな豪華な結婚式よりも素敵でした。どんなドラマより感動でした。


お父様から「〇〇（お嫁さんの名前）と気が合いそうなお母さまで安心しました」と

おっしゃっていただきました。

一目、姑となる母親にも会っておきたいと思われたお父様の気持ち。親心だと思いました。





その日は、終始まったく悲壮感はなく、明るくて楽しくて笑いに包まれた素晴らしい時でした。

私が写真をいっぱい撮りました。こぼれる笑顔の素敵な写真が撮れました。

お父様が、「入籍はいつにするのか？」とおっしゃるので「何か御希望の数字とか

記念の日とかありませんか？」と私が問うと、「△△君（息子の名前）の

気の変わらないうちに」と、そんな面白いことも言ってくださるお父様でした。

それで、直後の誰でもが忘れない5月5日を入籍記念日としました。




お父様は17日19時15分　奥様、娘さん2名に見守られ、永眠されました。

3年の間、献身的に看病なさったお母様。4月中旬から一度もお父様の側を離れずに

病院で付き添われました。妹さんは発病後、会社を辞めて１００％お母様を補助しました。

仕事の関係で、1年ほど前から実家を離れていた姉の〇〇さんは、

週末の度に2時間近くの時間を掛けて病院へ通いました。


ですから、20日の通夜も21日の告別式も、家族一丸となって出来る限りのことをしたと

いう自負と満足感であふれていました。

十分準備されて、お父様の意向が表現された家族愛に満ちた式だったと思います。


命が尽きるのは残念だけど仕方がないこと、でもお父様は間違いなく制約の中で

お幸せに旅発たれたと思います。


59歳でいらっしゃいました。夫も59歳で先週十三回忌の法要をしたばかりでした。

そのちょうど一週間後に・・・これも何かの縁を感じます。


それで、順序が少し違うのだけど・・・できちゃった結婚ではないと、このブログでは

書きました。いずれ訪れるこの日のことは　その時は書けませんでした。


入籍をし、その後で新居を探しました。

結婚式は9月1日に決まっています。それまでは無理であることを十分承知でしたけど

半年の命を3年頑張られたのですもの、もう一度　奇跡が起こることを祈りました。

ミニ結婚式がお父様の気力になってくれることを願いました。


通常は、喪に服し、結婚式を伸ばすのが常識かもしれないですが、お父様がなによりも

望まれることです。そのまま予定通り勧めます。





それで、またまた、息子が数日の間、我が家に帰って来てました。

私も仕事中だったのですが、すべてスタッフに任せました。


猫たちはまたお兄ちゃんが遊んでくれるので　ご機嫌です。




お花が配られまして、いただいてきました。

猫たちは喜んでクシャクシャ食べております

こうなると覚悟していたので、家では花を飾らないのですが、それだけに大喜び。





困ったちゃんです。

お父様がニコニコして許して下さっているように私には思えます。

ハレーション起こしてしまった写真。大きなお口で　夢中なぷくりんです。



数日、急にブログを休んでご心配を掛けました。

立派なお父様だったこと、知っていただきたかったです。

最後までお嬢さんを気にかけていて下さったお父様と、私は約束をしました。

私の眼の黒いうちは、私の力の限りお嬢様を幸せにいたします・・・

どうぞご安心ください・・・と。　　合掌