福猫物語（１） | 福のMY ROOM - ペットストリート

もともと猫が大好きで、福母は３歳の頃から、犬猫のいない生活はありませんでした。

しかし、夫は犬はＯＫなのですが、猫はあまり好きな方ではありませんでしたから

子育て中は、動物のいない生活でした。


下の息子が小学校に上がった頃、家族で青梅の方に遊びに行きました。

毎度　青梅に行くと食べに寄る焼鳥屋さんの外に、客寄せの大きな熊の縫いぐるみが

置いてあって、熊さんの膝に可愛い猫が真ん丸くなって寝ていました。


一目ぼれした私は「あの子はこのお店の子ですか？どなたかの飼い猫ですか？」

と聞いたら、「裏の若草公園には捨て猫がたくさんいるので、そこの子でしょう。

行けばよりどりみどりですよ」と言われましたが、この子が良いと

インスピレーションが閃いて、どうしてもこの子を飼いたいと夫を拝み倒して

まだ寒い正月の頃でしたが、コートの胸に入れて　家まで連れて帰ってきました。

「とり華」という焼鳥屋の前で出会ったので、華ちゃんと名付けました。


上の写真は　すみちゃんと華ちゃんです。


では、御存じすみちゃんの若かりし頃の写真を見てください。




いかがでしょう。この黒光りした被毛・・・綺麗ですねぇ〜

すみちゃんはこの華ちゃんが家の子になった直後、実家の近くで力なく「にゃ〜にゃ〜」

鳴いている仔猫を弟が保護したのでした。

今日、食べ物にありつけなければ命の保証はなかったろうと思うほど、痩せていました。

しばらくして　娘が実家に遊びに行って、１日だけという約束で、家に連れてきて以来　

情が移り　そのまま家の子として居ることになったのでした。

すみちゃんと華ちゃんは雌同士ですけど　大変相性のいい関係でした

そのお話は追々わかると思います。




実に若々しいです。年の頃なら１７・８才というところでしょうか。ピッチピチのすみちゃん。

あたしにだって、若い頃があったのよ





一足先に、華ちゃんは３匹の子猫を生みました。

男の子２匹、女の子１匹。

トラ太郎と名付け、二男がトラ次郎・・・・じゃ　妹は　トラ次郎の妹なら

サクラでしょう・・・ということで、サクラちゃんと決めました。


一番左がサクラちゃん　真中がトラ太郎　右がトラ次郎　です。





華ちゃんのこのお顔が大好き。一目ぼれした丸顔のくりくりお目目です。


のちのちの話になりますが・・・

トラ太郎は　とても美男子だったので、知り合いにもらわれていきました。

トラ次郎は、とても運動神経の悪い子で庇に登っては降りられなくなり、夫が度々

レスキューに出たりしました。

そんな、運動神経の鈍い子でしたが、名前が悪かったのか・・・ある日フーテンの旅に

出たきり、行方知れずになりました。

随分探しましたが、結局戻らず・・・

サクラだけはずっとお兄ちゃんの帰りを待っていたのです。

名付けのせいか、サクラちゃんはとても賢い子でした、しっかりものでした。





猫が大好きですが、私はこのサバトラと言いますか黒トラが好きです。

最期まで　サクラちゃんは家でお兄ちゃんの帰りを待ちながら、

平成１６年４月７日にお星さまになりました。１２歳でした。


このサクラ、これからお話の続きでお分かりになりますが、今のクロちんと

見わけがつかないほど、そっくりです。

今、写真を見てもどっちだか私でもわからなくなるのです・・・


つづく。