福猫物語（１２） | 福のMY ROOM - ペットストリート

今日は　まずはじめに　前段の物語の方を先に書きます。

私は１９９９年から今の仕事の前段階の事をしていました。

ある夜、菜々ちゃんが飛び出してしまいました。大きな声で呼びながら探したのですが

もう真っ暗でその夜は見つけられませんでした。

次の朝は、午前中から仕事の予定が入っていて、抜けることも出来ず、早朝探して

出かける直前まで　窓から呼んでみても戻ってきませんでした。

ヤキモキしながら仕事に行きました。夕方帰宅し、窓から大きな声で名前を呼ぶと

なんと茶トラのオス二匹を左右に従えて、戻ってきたのです。

そう、今　嶺太郎ちゃん風がやってくる塀の所に・・・一瞬びっくり顔の茶トラ２匹

そのお顔を、今でもはっきり覚えていますが、ちっちぽんそっくりだったのです。


菜々は無事自分から帰って来てくれたのですが、なんと妊娠していました。

あぁ〜　黒白の菜々が茶トラちゃんと　どんな子が生まれちゃうのぉ〜

それが、ちっち、ジュニ、クロの３にゃんです。


夫は菜々が妊娠したことは知っていました。

私の仕事が一段落した頃、友人とグァム旅行をすると言って出かけていきました。

高校野球部だった息子の面倒を、私が仕事で忙しい間、見てくれていましたので

今度はあなたが楽しんできてね、と見送ったのです。


しかし夫は帰宅予定の６月１０日、スキューバダイビング中の事故で帰らぬ人になりました。

前日には「お土産なにがいい？」なんて元気に電話してきた夫。

こんなにあっけなく、終わってしまうなんて・・・結婚２４年、銀婚式まであと一歩でした。

それからの１年は、夫の仕事の後処理や各種手続きをどうやってこなしてきたか、

毎日をどう過ごしてきたか　まったくの空白、記憶がありません。


そんな混乱中の１ヶ月後に、菜々が出産したのです。

だから、いくら考えてもお誕生日を思い出せません。ただ、四十九日の間、まだ我が家に

お骨がある間に生まれたことは確かです。


これからの写真は、８月１日と刻まれています。１ヶ月半の頃だと思われます。




クロちんだぁ〜　

そんな中でも　写真は撮ったのですね。残っていて嬉しかったです。　





菜々ちゃんが、子にゃんこを生んでくれたことは、家族の悲しみをちょっとだけ

癒してくれました。偶然とはいえ、菜々には感謝してもし足りないです。





野球部のメンバーのお家の猫ちゃんが、亡くなったばかりで、１匹差し上げる

約束になっていました。

しかし、息子も娘も　これ以上お別れの悲しい思いは嫌だ、と言うので

その約束は反古になりました。

それで、３にゃん揃ってお家にいることになったのです。




彼ら３にゃんが居てくれたから、どれだけ助けられたでしょう。

この可愛い３にゃんの戯れる姿は、突然どん底に突き落とされた家族に笑みをくれました。

上は、お姉ちゃんの背中に山登り。髪の毛にじゃれている２にゃん。

菜々ちゃん、お姉ちゃんに任せて　後ろで毛づくろい。





さぁ〜どっちが　どっちだろう？

謎解きのようですが、マジマジと眺めてみると、左がちっちのようです。

クロちんと取っ組み合っているのがジュニですね。

左のちっちと思われる子の肉球がまだらでしょう・・・まだらはちっちです。

双子ちゃん　可愛いでしょう。

頭の上に茶色い毛がちょこんとあるのもそっくりでした。

ザビエルなんてあだ名もありましたよぉ〜





これはわかりますよ

今でもジュニは左足１本だけ茶トラ模様です。お父さんの遺伝子がここに

それにジュニは菜々に似て、顔デカなんです。

小さい頃は菜々のお顔にそっくりだったので　菜々Ｊｒでジュニという名前なのです。

お顔がお父さんそっくりなちっちは、まったくお外に出る気配はなく

菜々そっくりなジュニは、野良父の血を引いてお外好き。

こうやって血のつながりのある子たちを見ていると　ＤＮＡの面白さを感じますねぇ。

ジュニちゃんの子供の頃は可愛かったですが、お外でお目目を怪我して以来

強面になりました。

菜々ちゃんの可愛いアーモンドお目目を変形すると　ジュニの様な鋭いお目目に

なっちゃうんですねぇ。

でも、ぴーちゃんみたいに厳しく緊張したお外生活をすると　

目つきだって悪くなるだろうし、引き締まった顔つきになってしまうのかもしれないですね。



２００１年の物語でした


明日も、３にゃんの可愛い写真をお届けします。