恋しさとせつなさと心強さと | 小梅（東）のMY ROOM - ペットストリート

公園のお兄ちゃんです

この夏、お兄ちゃんはちょっとさびしく過ごしました。

なぜかと言うと、最愛の妹である縞ちゃんが、公園を出て行ったからです



詳しくは、お兄ちゃんに聞いてみましょう。







お兄ちゃん

　
7月22日のことだったよ、いつも通りランチが終わると、

縞ちゃんはいきなりキャリーに入れられちゃったんだ。

きっと病院に行くんだと思ったよ

だって、縞ちゃんは蚊のアレルギーで、

耳や鼻がひどくなっちゃったんだ






しまちゃ〜ん、大丈夫だよ、

きっと病院にいったらすぐに帰れるよ

待ってるからね、頑張ってくるんだよ




僕は一生懸命縞ちゃんが不安にならないようにしたんだ。

そして縞ちゃんが帰ってくるのを待った。



でも縞ちゃんは夜になっても帰ってこなかったんだ



もしかして入院した

それなら何日かかかるよね。

大丈夫、縞ちゃんなら大丈夫








縞ちゃんとボクは、生まれた時からずっとこの公園で一緒に暮らして来た

雨の日も雪の日も寄り添って過ごしてきたんだ

ボクの大切な縞ちゃんが病院にいるなんて悲しいけど

ちゃんと元気になって帰ってきてほしいなあ





でも、待っても待っても縞ちゃんは公園に帰ってこなかったんだ









ある日ボクは聞いたんだ、

縞ちゃんは、おばあちゃんのお家にいるって

いつもご飯を持ってきてくれるあのおばあちゃんさ。

それなら安心だよね、治るまでゆっくりしてきたらいいさ

ボクはずっと待ってるから。




そして一か月がたったけれど

縞ちゃんは公園に戻ってこなかった

どうも、おばあちゃんちの子になったらしいんだ




まあ、色々あったらしいんだけどね、

おばあちゃんは僕たちのこと大好きだから

きっと縞ちゃんは幸せだよね。



立派なキャットタワーを買ってもらって

ご飯はおせち料理みたいに豪華で

すごーくかわいがられてるんだって








もうボクのこと、忘れちゃったかな・・・

ボクは忘れないよ



実はボクもおばあちゃんちへ来ない？なんて誘われているんだ

困っちゃうなあ、ボクには公園のパトロールもあるし

そりゃあ家猫生活には憧れたりもするけどさ、

迷ってるところなんだ




縞ちゃんと一緒に暮らせるのは嬉しいけれど

ボクはもうちょっと考えてみようと思ってるんだ。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




そのようなわけで、縞ちゃんは公園を卒業して

おばあちゃんのお家の家猫になりました。

今は使っていないガレージを解放していただいていますが、

冬に向けて、一歩ずつお家の中で暮らす方向になると思います。






身体が弱く、夏はいつも蚊のアレルギーに悩まされてきた縞ちゃんも

これからは元気で幸せに暮らして行かれることと思います。

本当にありがたいと思います。




お兄ちゃんは、最初は不安そうでしたが

彼なりにさびしさを乗り越えてくれたようで

今はほかの子とも仲良くして元気に暮らしております。