ニャ王は抹茶が大好きである。
世で言う『親バカ』とは、まさにこのことか!!ぐらいのデレデレ具合である。
うちの子になった当初は、ニャ王をお母さんと思い、
昼寝はニャ王と向きを同じにし、自分の背中をピッタリと、ニャ王のお腹にくっつけて眠り、
夜は、ニャ王の頭に触れる距離で、スヤスヤしたものである。
何時からであろう。
ニャ王の気配がするとかまえ、手がギリギリ届かない場所に待機!するようになったのである。
確かに、抱きかかえられては
「まちゃお〜♪」
スリ♪スリ♪スリ♪スリ♪
“母!助けろや!”
の顔は幾度と目撃している。
ニャ王の口を両手でおさえ、足で攻撃。
それでも
「カワイイやつめ〜♪」
ニャ王は懲りないのである。
掃除をしようと、トイレのドアを開けた私の横を、
抹茶がすり抜けていく。
足下のマットを、入念にチェック!
「どうした?父ちゃん、おしっここぼしてる?」
私の言葉に振り返る。
口が半開き!?
再びマットの臭いを嗅ぐ。
「父ちゃん、こぼしたんだな!?」
私の言葉に振り返り、またもや口が半開き。
「抹茶が、父ちゃんがトイレのマットにおしっここぼしたって言ってるけど・・・?!」
「すみませぇん。」
このやりとりのニャ王の背後には、抹茶が居たことは、言うまでもない。
洗濯完了〜!
クンクン!
「お天気で良かったね〜♪
お日さまの香りがするね〜♪」
とでも、言っていそうなのである。