(《秘》写真 まちゃおよ、許せ)
抹茶を迎え入れる前から、
「大家族になったらいいね〜。」
が、理想であった。
こじんまりした我が家では、抹茶家族と二世帯は難しいのではないか・・・
悩みの種でもあったのである。
ある日の夜中の事である。
(まだ)ニャ王を母と思っている抹茶は、ニャ王の傍で、甘えて鳴いている。
“そういえば、寝る前のひとっ走り(スプーンホッケー)が少なかったような・・・”
薄暗い中で、思っていたのだが、
突然、珍しくニャ王が目を覚まし、
「なんか、腕がぬくい・・・」
二人とも、
「よだれやない?!」
そのまま就寝。
次の夜も、抹茶はニャ王に甘えている。
その翌日も。
しかし!!!
とうとう、ニャ王のお腹の上に乗り、用をたしたのである。
トイレ失敗の注意だけして就寝。
また翌日も同じ。
さすがに、『ファブリーズ森林の香』も効果なく、
大型コインランドリーで、洗濯することになるのである。
グルグル回る羽毛布団を眺めながら、
「孫は難しいな・・・まちゃおとの生活が永くなる方を、とろう!」
泣く泣く、去勢する事にしたのである。
「まちゃおもエリザベス!!ってなるのかな!?」
私の問いかけも聞こえていないのか、
「そろそろ手術終わった頃かと思いまして・・・」ニャ王は病院に電話している。
初めてのお使いを見守る親か!?
ここにいたのである。
一晩入院。
あまりにも、静か(すぎる)な夜である。
抹茶は、なかなか背後をとらせないのであるが、
傷跡もなく、エリザベスまちゃおを見ることもなく、
性格も全く変わっていないのだが・・・
リンゴにも見えるが『ウサギ』がいるのである。
やはり、ただでは終わらなかったのである。