“シュンシュンシュンシュン”
パソコンをさわっているニャ王の耳元で、旧式の圧力鍋の音がするのである。
振り向くと、そこには抹茶の鼻が。
抹茶基準で、
これはいかんだろ〜!
のカオリの時は、鼻を鳴らしてお知らせしてくれるのである。
“お風呂がわきました”
“みゃ〜”
我が家のお風呂には、自動機能のおねえさんと抹茶のダブル『わきましたお知らせ機能』がついているのである。
「抹茶く〜ん。父ちゃんお風呂ってよ〜。」
喜んでニャ王について行き、一緒に入浴なのである。
といっても、ニャ王の入っている浴槽の『ゆ』を味見するだけなのは、今も変わらないのである。
しかし、そろそろ抹茶もお風呂に入れた方が良い!!
ということで、抹茶も体を洗うことにしたのである。
抹茶の体を拭きながら
「抹茶くんカッコよか〜♪サラッサラッやんね〜♪男前やね〜♪」
上機嫌である。
ニャ王が風呂から出てくるやいなや、
“スリ〜〜〜スリ〜〜〜♪”
ニャ王の湯上がりだけは、この光景を見ることが可能なのである。
普段がにおうのか!?
抹茶にしかわからないのである。