福猫物語（３） | 福のMY ROOM - ペットストリート

ﾐｬｰﾐｬｰ　華かあさんを呼んでます。

間違いない、このお顔はトラジですね。



すると・・・




入ってきたのは、華かあさんではなくて、すみおばさんです。

見てください、華かあさんに負けない　可愛がりよう。


３匹の子猫が産まれてから　すみちゃんは、華ちゃんのこの箱の中を外から

ジッと眺めていました。はじめは、どういう態度に出るか、

監視している私も気が気ではなかったです。


猫は、生まれたての子猫を　あまり覗き見ると食べちゃうってこと、ご存知ですか？


まだ私が子供の頃、どこの家でもネズミを取る仕事のために、猫を飼っていました。

今のように、至れり尽くせりの猫生ではないです。

家でも、猫が赤ちゃんを生みました。押し入れの中で。

それで、まだ子供だった私は、可愛くてたまらずに、押し入れを開けては眺めていました。

たぶん、そういう時代ですから、飼い主と猫の信頼関係が稀薄だったからなのでしょう。

まだ子供の私は、母猫に取って　とてつもなく危険人物に感じたのでしょうね。

しばらくのち・・・押し入れの中に子猫は居なくなりました。

どこかに連れ去った形跡もありません・・・父が、あまり覗くから子猫を取られると

思って、食べちゃったんだよ。と聞かされ、ぞっとしました。

猫かわいがり・・・とは、

愛情が強すぎて心配し過ぎのあまり元も子もなくすという意味なんですね。


こんな経験があるから、すみちゃんがどういう行動に出るか目が離せませんでした。





華ちゃんも　いっしょに入っています。

すみちゃんは　子供が生まれた華ちゃんが羨ましくて一緒に仲間に入って可愛がりたくて

仕方がなかったんだと思います。

華ちゃんも、以心伝心、心が通じたのでしょう。

安心して、すみちゃんにベビーシッターを任せるのです。


子猫たちがある程度大きくなるまで、母猫はトイレにも御飯も食べずにお乳を与えていますが

ある程度成長すると、トイレ休憩や、お食事に　箱から出ていきます。

それを待って入れ違いに、すみはすぐに箱に入るのです。




もう、子猫たちにとっても　どっちが母親だか

お乳は出なくとも、すみちゃんは　子猫たちを温め、華かあさんに休む時間を

与えてくれるのです。





不思議な経験でした。

どうですこのすみちゃんのドヤ顔



このあと、もっと面白いことがおこります。

その続きは　また次に。