〜トラの武勇伝〜
一人で生きていくことになったトラ
たくましく男らしく成長していった
武勇伝その一
ある日2階の窓から外を見ると、カラスが騒いでいる
なんだろうと見ていると、会社前道路の街路樹（イチョウ）にありえない姿が・・・
イチョウの木のかなり高いところ（電線と同じ高さくらい）の枝に・・・
な、な、なんと トラが！！！！
カラスに囲まれていじめられていると思い、慌てて外へ助けに出る
木の下からトラに呼びかけると、どうやらいじめられてるのではない様子
トラがカラスを捕獲しようを、空中を猫パンチ
オイオイ、トラ それはムリだって！
カラスに果敢に立ち向かう強い男の姿がそこにあった
（なんとか説得して降りてきてくれました）
武勇伝そのニ
会社の裏手にある公園を通りがかった時のこと
公園の真ん中で空に向かってジャンプする謎の物体を遠目に発見
ずいぶんでっかいので犬かと思ったが、近づいてみる
すると、またまた、トラが！！！！！！！！！！
飛んでいるカラスに向かって地面から上へ何度もジャンプ、ジャンプ
どうしてもカラスを捕まえたいらしい・・・・
またも説得して会社までお話しながら帰ってきたのでした
あんなに小さくて、手のかかった子が、生死をさまよった子が
なんてたくましく男らしく育ったんだろう・・・と母ちゃんは感心するのでした
一人きりの孤独な生活ではあったが、以前から続けていた要領のよい生活を
送っている
夕方には2軒のお宅からご飯をもらい、倉庫ではあまり餌を食べていない
さぞかし美味しいご飯をもらってるんでしょう・・・
おやつをもらい、甘え、思う存分遊ぶ
たまには母ちゃんのひざの上でお仕事気分を味わう事もあった
ただ気になる事件がおきる
ある日見たら両方のヒゲが燃えている（上の写真）
母ちゃんは当初、どこかに顔をつっこんで燃えてしまったのかと思っていたが
社員の「だれかにいたずらされたんじゃないの？」という一言ではっとする
もしそうだとしたら、野良だからされたのだろうか
急遽、首輪をすることにした
野良だということで、いたずらされるのなら、首輪で守ってあげようと思った
トラは首輪もよく似合い、嫌がらずに生活していった
夕方になると帰ってこなくなることがあった
以前から餌をもらってたお家で、家の中で何時間も遊ばせてもらっているらしい
そのうちそこのお家の子になった
<完>
〜終わりに〜
ここまで何日ものらかるてっとを読んでくださってありがとうございました
私は4匹と出会って、悩み、とまどいながら世話をしてきました。
その中で一つ分かったのは、今までは最後まで責任をもって育てられないんだったら、
手を出すのはかわいそうと思っていました。うちのパパも責任感の強い人で、
そういう考え方でした。
でも、現実には先がどうなるか予想もつかないまま、世話をせざるを得ないことも
あると知りました。目の前に置かれた悲惨な状況をどうにかしてでも改善しようと
まず行動する事が一歩なのだと学びました。
多くのサイトでかわいそうな動物たちのSOSの活動をしていますが、その人たちも
きっとそうなんだろうと思いました。
だめだと最初からあきらめるんじゃなく、できる限りをつくしてしているうちに
それに賛同してくれる人が集まり、少しづつ状況がよくなっていくのではと。
もちろん最初から簡単に楽観視をしてはいけないと思います。
でも、まずやってみる、行動してみることの大切さを学んだと思います。
こう言ってても正直、また同じ状況が起きたら・・・同じようにできるか自信はありません。
う〜ん、何が言いたいんだろ
え〜、思ったよりも世の中捨てたもんじゃないなってこと
まぁ一部心ない人もいるのは事実だけど。
協力してくれる人も多く、皆さんのように理解してくれる人も多いと実感できました。
心配し、協力し、話を聞いてくれたすべての方、ありがとうございました。
今現在4匹がいなくなった生活は寂しく、いまだに倉庫にいけばニャ〜って聞こえる
ような気がして・・・倉庫の周りで呼べばどこからか走ってくるような気がしています
あんなに毎日入り浸ってた倉庫なのに、足が遠のきます
4匹のアルバムを見ると涙があふれます
私にとって大切な時間、大切な経験、大切な子供たちでした
トラ、クロ、シロ、ボス 出逢ってくれてありがとう
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