帰省客がいてなかなかここがのぞけなくてちょっとストレスな私(^_^;)
にゃーちゃんちの近所じゃなくて、私の婚家の近所のワンコの話です。
ニャンコの話は全く出ません、ごめんなさい(^_^;)
実家であるにゃーちゃんちは近所に家がたくさんあるんですが、ウチは近所の家なんていうと、一番近くが500m先。半径4キロに15軒しか家がない山奥です。
なので気性の荒い大型犬でも放し飼いできるほど。(でもどこからも苦情が来ない・・・)
ウチの家の私道を出てすぐのところに700mほどのトンネルがあり、その出口近くに一軒の家があります。そこではワリと大き目の柴系雑種のワンコがいて、毎年子犬が生まれていました。
そこの子犬は評判がよく、いつもすぐ貰い手が付いていたらしいです。
私がこの土地に嫁に来てすぐの頃、庭で草取りしていたら、私道をとぼとぼとやってくるワンコが見えました。
後ろにはまだ歩くのもやっとの子犬が付いてきていました。
首輪はなくちょっと怖いなあ、とは思ったものの向こうからシッポ振ってくるのでなでてみました。
そしたら親犬のほうは何度か私の周りを回ってちょっと離れたところに座りました。
次は子犬が私の足元に来て、足を舐めた後、私の足を枕に寝始めました。
「かわいい・・・」と思ったとき、なんと親犬はいそいそと来た道を帰っていくではないですか!!
「こらこら、お前子供忘れてる!」と声かけたら、子犬が目を覚まし親犬も戻ってきました。
同じ事を3度やった時、義父が「これは○○さんとこの犬じゃないか?」と電話をして確認して、たまたま家にいらしたおばあさんに迎えに来てもらいました。
おばあさんに引き取られて、沈んだ様子で帰っていくワンコ親子。
「捨て子に来るワンコは初めて見たなあ・・・」と思いつつ見送りました。
後で聞いたら、その年は3匹の子犬が生まれたけど、2匹しか貰い手が見つからず、ウチにつれてきた子犬は、一週間後に保健所へ持っていくことになっていたんだとか・・・。
親犬はとてもおとなしく怖がりで、例えつないでなくても自分の家の敷地から出たこともなければ、ましてやトンネルなんて見ただけで怖がって入ったこともなかったそうです。
それが自分で首輪はずして、まだうまく歩けない子犬連れて、怖い怖いトンネルを抜けて300mもあるウチの45度くらいありそうな急な坂道の私道を(山奥の人は何故かこういう不便なところに家を建てている・・・)一生懸命上がって来たのか・・・・。保健所に子犬を持って行かれてはならないと思って頑張ったんだなあ・・・、と感動しました。
そして、そのワンコに見込まれたからには、なんとかその子犬をウチで飼ってやれないかと相談しましたが、ダンナと義父は首を縦に振らず・・・・。
その2日後、なんとか貰い手が見つかって、その子も無事に貰われていったと聞いてホッとしました。
実は昨日、あの時の親犬が虹の橋を渡ったと偶然聞いて、感慨深く思い出しました。