静まり返った元の我が家に、少し気が抜けたのか、
ひたすら居眠りの抹茶。
仕事を終えたニャ王を迎えに、抹茶に留守番を頼み出掛けたのであるが、
帰ってきたニャ王の背後をキョロキョロ。
「とうちゃんお帰り〜は?」
それでも、
“ウロウロ”
“キョロキョロ”
“おにいちゃんは?”
なのである。
抹茶にしてみれば、『遊び盛り?!』に、ひたすらつき合ってくれた『ケン』の存在は、かなりのものだったのである。
“どうせお前ら、オレよりテレビやろ〜が〜”
そんな顔で少し離れて、二人の背後に寝そべるのである。
『ジャギ』と『ケン』が寝ていた部屋に向かって、
「わぉん・・わぉん・・・」
少し切なくなるのである。
そんな抹茶を見ながら、今までに無かった感情に、気付かされるのである。
「まちゃお〜!!」
“グシャグシャグシャグシャ”
あまりの嬉しさに、『逆毛ヨシヨシ』をしてしまうが、お気に召さないようで、一咬みされて終了。
またしばらくしたら、『ケン』は我が家の住人として戻ってくるであろう。
と、ニャ王は予想しているが、抹茶には、まだ内緒なのである。