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モモタロウちゃんのMY ROOM
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メーテル・リンクの「青い鳥」。チルチルとミチルが捜し求める幸せの青い鳥。幸せはありふれた日常の小さな夢や希望の中にある、そんなお話だった。一緒に暮らす猫たちは、喜びや悲しみを共有する。まさにしあわせの「青い猫」だと思う。猫たちに感謝をこめて、しあわせを運んでくる「Blue Catを探す」小さな旅に出かけたい。 ![]()
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登録カテゴリ:日常の出来事 | 投稿日時:2007年07月31日 11時16分 |
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名前 ハチ
性別 男の子
年齢 7月3日で、9歳
「ボクがここにやって来て、ちょうど9年になるかな」
東京・恵比寿で開業56年になる理髪店に住み込む、ハチ。
ご近所さんが、兄弟猫をもらってきた。1匹はご近所さんへ、残った仔がハチだった。
名前は、店主の父親・八次さんから。「父の名を残したくてね」と、思いを込めた。
お店は、明治通り沿いに面して、ガラス越しに車の往来が激しい。
「小さいときに、表に出ると危険だよと、ずいぶん教え込まれたっけ」
9時から夕方7時まで、お店に出ている。
入り口自動ドアのチャイムが、お客様の来店を知らせる。ハチの出番だ。
「常連さんの顔は、インプットしているんだ」
猫好きなお客様だと、日常談義の仲間に入れて欲しいとまとわりつく。
遊んで欲しいときは、ズボンに爪をたてる。
機嫌がいいと、ひざの上に乗る。
慌てたことがあった。お客様の顔を剃っている最中に、「ピョン」とハチが飛び乗ったのだ。
店主がマッ青になったのは言うまでもない。
そんなハチも、じつは好き嫌いは、激しい。
猫嫌いのお客様だと、スーッと奥に引っ込む。
「お互いにわかるんだ」
件のハチの兄弟の飼い主がやってきた。「猫の扱いは慣れているし、親戚みたいなものだから」と、馴れ馴れしくしてきたときには、「ガブリッ!」と、やった。
「あまりしつこいのもイヤだね」
理髪店だけに、ときどきシャンプーをしてもらう特典がある。
そして、しっぽをヘアカットしてもらったことも。
「カット? えらい迷惑だよ」
彼が、お店番をしていると、通りがかりの女性が姿を見つけて飛び込んでくる。
「猫好きな人は、女性のほうが多いのかな?」と、店主はまんざらでもない顔。
ハチはと言えば、椅子の上で何気なく会話に聞き耳立てているのでした。
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